令和5年度 第8回医学講座を開催しました!
1月16日(火)に大崎市図書館において第8回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「嘱託医と連携したACPと施設看取りの取り組みについて」で特別養護老人ホーム百才館 大友順子主任看護師,近江医院 近江徹廣先生に講義をいただきました。
大友看護師からは百才館のACPについてのエピソードを紹介して頂き,今後のよりよいACPに向けてご本人の意思と多職種との連携が大切であるということをお話しいただきました。
また近江先生からはその人その人にふさわしい最期になるように,それぞれに対応した場所・時間を提供できるようにというお話がありました。
ACPは難しいと感じていた受講者も,「毎日のケアの中でも本人が大切にしていることや思いを知ることが出来ると感じたので,それを理解して関わっていきたい。」という感想がありました。
令和5年度 第7回医学講座を開催しました!
12月19日(火)に大崎市図書館において第7回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「高齢者と介護者にとって服薬負担を減らす工夫」でほなみ薬局 千田利彦薬剤師に講義をいただきました。
「お薬は用法・用量を守って!」と聞きますね。
本当はそれが一番ベストですが薬剤師に相談の上,場合によっては食後の薬を食直前に服用したり,錠剤の飲み込みが悪く吐き出してしまう方は粉砕する(できない場合は別の薬に変更するなど)ということも出来る。また渡された薬は患者さんのもの。薬を飲ませる行為はご家族でも介護者でも誰でも良いとのこと。
講師の千田薬剤師から「薬のことは何でも気軽に薬剤師に相談して欲しい」「薬剤師を活用して欲しい」との話があり,受講者からは「用法・用量を薬剤師に相談し,適した方法をアドバイスしてもらえると知りハードルが下がった!」「多量の薬を間違わずに服用するのは大変なので,まとめ服用でも可能な場合があることを知り安心した!」と日々の業務に活かせる感想が多くありました。
薬のことは是非お気軽に薬剤師さんに相談してくださいね!
令和5年度 第6回医学講座を開催しました!
11月21日(火)に大崎市図書館において第6回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「高齢者の口腔機能低下と誤嚥予防」でみさと歯科 久保圭先生に講義をいただきました。
最初に虫歯の基本的な治療についてお話ししていただきました。
最近,高齢者の方々の虫歯は減少しているようですが,口腔機能低下のために自分の歯があっても噛んで食べることが出来ないという方が増加してるそうです。
「滑舌低下」「食べこぼし」「噛めない食品の増加」「むせ」など口の些細なトラブルを介護の現場で見つけて対応していくことが大切だそうです。
他にもインプラントと義歯(入れ歯)についてそれぞれのメリット・デメリット,誤嚥性肺炎の予防のためには舌苔のケアなども含め口腔の清潔を保つことが大切なことなどいろいろと詳しくお話しいただきました。
義歯の清掃も大切ですが,煮沸消毒をしている方がときどきみられるそうです。これは義歯の変形の恐れがあるので絶対に止めましょう‼
受講者から「歯,口腔が生活に与える影響は大きい‼ 正しい口腔ケアを学ぶことが必要ですね。」「口腔関係にもフレイルがあることを知った。」「これからは利用者さんの舌のケアも心がけたい。」という感想がありました。
栄養ある美味しい食事をしっかり噛んで食べて,口の健康を保ち続けたいですね!
令和5年度 第5回医学講座を開催しました!
10月17日(火)に大崎市図書館において第5回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「認知症高齢者の介護のポイントと最新の治療法について」でこころのホスピタル・古川グリーンヒルズ 青嶋利明先生に講義をいただきました。
老年期うつ病と高齢者てんかんのそれぞれの特徴をよく見極めること,
慢性硬膜下血腫など治療可能な認知症を見逃さないことが大切だそうです。
またアルツハイマー型に次いで多いレビー小体型認知症についてや,最近話題となっている新薬「レカネマブ」についても詳しく教えていただきました。
受講者からは「高齢になるとすぐに認知症と考えがちだが,うつ病など考えられる病気があることがわかった。行動や症状をよく観察し通院時に詳しく伝え,適切な治療を受けられるようにしていきたい」……と感想をいただきました。
認知症に関する様々な情報も教えていただいたので,皆さんもぜひご活用ください。
令和5年度第4回医学講座が開催されました!(9月19日)
9月19日(火)に大崎市図書館において第4回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「高齢者の難聴のしくみと対応」で古川駅南耳鼻咽喉科院長 佐竹順一先生に講義をいただきました。
難聴の方とお話をするときに一番大切なことは
①静かな部屋で
②1対1で面と向かって
③ゆっくり話す ……ことだそうです。
また難聴には治療で治るものもあり,補聴器を使うことがとても有効な場合もあるということがわかりました。
介護の現場では難聴の方と接することも多いと思いますが,受講者からは「年齢だからと諦めている方へ補聴器の重要性など,今日の講義を活かした声がけをしていきたい」という感想をいただきました。
耳はとても複雑・繊細なつくりで,成人で1週間で聞いてもいいのは80㏈(走行中の電車内)で40時間というWHOの基準があり,長年のダメージが蓄積して内耳性難聴になってしまうことも……‼
「耳は消耗品‼」……若い頃から大音量を長時間聞いたりしないよう注意して,聞こえなどで気になることがあるときは早めの受診が大切ですね!
令和5年度第1回医学講座が開催されました!(6月20日)
6月20日(火)に大崎市図書館において第1回医学講座を開催しました。
今回のテーマは「大崎市の高齢者に多い病気part1」で冨樫クリニックの冨樫孝先生に講義をいただきました。
糖尿病の合併症は
①治療中断者
②検診で糖尿病を指摘されても放置している者
に起こり,きちんと通院・治療すれば重篤な合併症は防げる
といった内容で,わかりやすくお話ししていただきました。
久しぶりに人数制限のない開催でたくさんの方が参加されましたが,「学んだことを職場で活かせる」,「とても勉強になった」という感想をたくさんいただきました。